【コーチング】企業研修の時のこと

ある法人様から社員研修を依頼された時の話です。

この研修では、最初はセミナー形式をとっていたのですが、
やはり個別のコーチングの方が成果を上げられると判断し、
社員さんとのマンツーマンでのコーチングという形に落ち着きました。

当初、このコーチングセッションはなかなか困難を極めました(笑)
なぜかというと、理由はとても簡単で、
普段僕のコーチングサービスに申し込んでいただく方は、
「自分が身銭を切って何かを変えるためにコーチングを受けたい」
という気持ちでお申し込みをくださいます。

ところが、企業研修の場合その決済は社長さんによって行われているので、
社員さんがその研修セミナーやコーチングを受けたいかどうかという意思は、
その時点では関係のないものです。

つまり、その社員さんたちからしたら、
「なんかよくわからない人がきてよくわからない話をしている。しかもどうも自分たちの仕事の分野とは関係がないらしい」
という状態からスタートします。

最初の頃の視線の冷たいこと冷たいこと(笑)

しかしそれにもめげず、4ヶ月間通わせていただきました。

今日は、個別のコーチングセッションの最終日ということで、
こんな質問からスタートしました。

「今日も、1時間ここで僕とお話をします。1時間後、何を得ていたいですか?」

これは、起業家の方とのコーチングの最初によくする質問です。
起業家の方ですら、気をつけないとコーチングが受け身になってきます。
それを、自発的なものに変えていただくための質問です。

その質問を、あえて社員さんにぶつけてみました。

きっと、出会ったばかりの頃にこの質問をしたら、
「え???・・・・・別に、特にないです・・・」
みたいな感じになっていたのは間違いありません(笑)

ところが、今日はとても嬉しい反応がありました。

「中野さんからは、どんな状況でも、客観的に、冷静に指摘をいただけます。その秘訣を知りたいです。」
彼は、肩書きこそないものの、社内スタッフの中ではリーダー的な存在です。
そのマネジメントの上で、コーチ的な視点を持ちたい、というのが彼の望みだったのでしょう。
この言葉をもらえただけで、僕は涙が出るほど嬉しかったです。

そこで、相手との対話を客観的にする秘訣として、
「相手の問題を問題と思うことが問題」
「相手の関心に関心を払う」
というお話をさせていただきました。

それから、
「どうしても感情的にその対話や状況を客観視することが難しい時はどうしたらいいですか?」
という質問に対しては、
「感情や心情的に客観視するのではなくて、物理的に客観視(俯瞰)している状態をイメージしてみてください」
と答えました。

例えば、誰かと口論している状態って、物理的に客観的に見ると、結構バカバカしかったりします。
そして、その物理的客観視は、誰にでも簡単にできるものなのです。
(今この画面を見ているあなたを頭上斜め後ろから見下ろしていることを想像してみてください)

約1時間のセッションが終わった時、
「4ヶ月ありがとうございました。最初はどうなることかと思ったけど、このコーチング受けて良かったです。以前より前向きに仕事に向かえるようになりました」
という言葉をいただきました。

僕は、
(最初はどうなることかと思ったのはこっちの方だ)
とこっそり心の中で思いつつ、でもとても嬉しい瞬間でした。

その法人様とは、コーチング以外にもwebマーケティングのお手伝いをこれからも継続的にさせていただくので、まだまだ長くおつきあいをさせていただく予定です。
その中で、またコーチングについて、お声をかけていただけたらと思っております。

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