【コーチング】アドラー心理学との対話

こんにちは、こんばんは。貢献型webマーケティングコーチの中野です。

昨日はリッツカールトン東京で朝から夕方までたくさんのコーチングセッションをしてきました。

セッションをする場所として、リッツカールトンのラウンジはとってもオススメです。

 

理由は、

  • 天井が高くて開放的
  • スタッフさんが親切
  • 席の距離が適度に開いている
  • 適度にざわついている

といったような感じです。

 

パーソナルなことをお話ししたりもするので、

静かすぎると喋りにくいですもんね。

 

もちろんスタバに行ったりするよりは、お茶代はかかります。

コーヒー1杯1500円に消費税とサービス料ですからね(笑)

もちろん、クライアントさんの分はこちらで負担しています。

 

たまに驚かれるんですけど、

そのくらいはサービスとして当たり前だと思うし、

コーチングって、何十万とか人によっては何百万ももらっておいて、

お茶代はご負担ください、とかなんかしみったれてるな、

って思っちゃうので。

 

それで、そんなコーチングセッションの中で、

アドラー心理学に関するお話が出てきたので、

僕はそこまで詳しくはないですが、

今日はその辺りの話をしてみようと思います。

 

 

 

アドラー心理学とコーチングの接点

アドラー心理学とコーチングの接点の大きなポイントは、

「課題の分離」に関することだと思います。

 

そもそもアドラー心理学はその名の通り心理学です。

それに対してコーチングは、

コミュニケーションの技術です。

 

なので、そもそも比べたりとか同列に語ったりとかできる分類のものではない、

というのが僕の考えですが、

確かにコーチングセッションの中で、

アドラー心理学の考え方を活用するとクライアントさんが前進しやすくなったりすることはありそうだな、

と考えています。

 

アドラー心理学の肝は、「課題の分離」だと僕は考えています。

それは相手の課題なのか、自分の課題なのか、

ということですね。

 

例えば先日はあるクライアントさんが、

将来的な目標として「これから生まれてくる子どもを幸せにしたい」

というテーマを持ち出しました。

 

子どもの幸せは誰の課題でしょうか?

 

これは子どもの課題です。

 

なので、その結果をコントロールすることはできません。

 

ところが、僕たち人間は、そういうコントロールできない相手の課題を、

自分の課題かのように捉えてコントロールしようとしてしまう時があります。

そして、

そのやり方がわからなかったり、うまくいかないといって、

自分を責めたり相手を責めたりして不安になったりします。

 

そのクライアントさんも、

「これから生まれてくる子どもを幸せにしたいんです」

「だけど、そのために自分があれをやろうこれをやろうと考えても、なんだかしっくりこなくて不安になるんです」

と言っていました。

 

そりゃそうなんですよね。

なぜならそれは子どもの課題であって、

親が何をしようが自分が幸せかどうかを決めるのは子どもだからです。

結果はコントロールすることができない、というのはそういうことです。

 

親は絶えず子どもの幸せを願って、しつけをしたり、なだめたりすかしたり、

いろんなことをします。

だけど、それで必ず子どもが幸せになるか、というとそうではない、

ということです。

 

間違いがちなポイント

では、こちらからは何もできないのか、というとそういうわけではありません。

何もできないのであれば、そもそもコーチングの出番もありません。

何もできないというわけではないのです。

 

ただし、いくつかの手順を踏んでいく必要はあります。

まず最初に、課題の分離を理解することです。

理解するというか、そういうものなんだとわかる、ということです。

 

自分でコントロールできることが自分の課題であって、

それ以外は自分の課題ではない、と知ることです。

自分でコントロールできることというのは、

自分のものの捉え方、思考、言動、行動、

これくらいのものです。

それすらコントロールできない人だってたくさんいるし、

きっと完璧にコントロールできる人の方が少ないでしょう。

かくいう僕もコントロールはできていないのかもしれません。

 

あの人がこう思ってる、あの人がこう言う、あの人がこれをやる、

それはコントロールできない、ということです。

それが課題の分離ですね。

 

次に、

今目の前にある、自分が問題だと感じていることを、

自分にコントロールできる行動や思考に変化させていく、

ということです。

これをすることで、初めて自分のこととして目標設定をすることができるようになります。

 

例えば、

「あの人がわたしに嫌味を言うのが嫌だからやめさせたい」

と思っているとしても、

それは相手の課題なわけです。嫌味を言うかどうかを決めているのは相手なのだから。

だとしたら、

「今、わたしにできることはなんだろうか?」

「これが神様からのメッセージだとしたら、自分は今これをどう捉えたらいいのだろうか?」

というような自分ごと化した問いかけに変換させることで、

「自分の課題」に変化させるわけです。

 

もちろんそこに正しい答えなんかないし、

僕も正しい答えなんか知りません。

そもそも世の中に「正しい答え」がある問題なんか、

きっとほとんどありません。

 

そこに自分なりの問いや自分なりの答えを出して思考錯誤していくことで、

自分でコントロールすることができる自分の人生のデザインができるのではないでしょうか。

 

自分ごと化することができたら、

最後に間違ってはいけないポイントは、

結果のコントロールはできないが、

結果に影響を与えることはできる、ということです。

 

人間関係でもたらされる「相手の結果」は全て「相手の課題」です。

だからそれをコントロールすることはできません。

だけど、

影響を与えることはできるのが人間関係の面白いところです。

まさにコミュニケーションですね。

 

ただ、コントロールしようとしてはいけない、ということです。

こちらが尽くすことができる最善を尽くし、

結果は相手に委ねる、という姿勢さえ持っていれば、

こころは平和でいられます。

 

有名な書籍によってアドラー心理学が流行したことで、

「アドラーをこじらせた人」と言われる人がたくさん現れたそうです。

その人たちの面白いところは、

「結局のところ相手をコントロールしようとしている」ところだそうです。

 

つまり、それが真実ならば課題の分離ができていない、ということになりますね。

自分の人生を自分でデザインする。

 

人生はほとんどが人間関係でできているから、

人生にはたくさんの自分以外の登場人物が現れます。

その登場人物をコントロールすることはできないし、

その人たちの課題はその人たちの課題であってあなたの課題ではないけれども、

あなたはあなたの捉え方、思考、言動、行動をコントロールすることができます。

 

相手をコントロールできないと悩んでいるのであれば、

自分をコントロールすることから始めましょう。

 

適切な活用

アドラー心理学がコーチングに活用できるとしたら、

まさに上記のような点になります。

 

コーチングはクライアントさんの自己実現や目標達成のために行われます。

そのためにはクライアントさんが自身の行動を変えると決めて、

実際に変えていく必要があります。

 

つまり、

「相手の課題」の話をしているうちは、

自分の行動を変えることができないわけです。

 

ところが、僕たち人間は知らずしらずのうちに、

目の前で起きている問題を自分ではコントロールできない問題に変換してしまいがちです。

この理由はまた別の機会にでもお話できたらと思います。

 

ともかく「相手の課題」の話をし、それについて考えているうちは、

自分の目標として捉えることができないのです。

 

だから、コーチングをするときには、

クライアントさんが「自分の話をしているのか、それとも自分以外の人の話をしているのか」

に注意を払う必要があります。

 

他人の話をどんなにしても、

行動を変えることはできません。

自分の課題を他人の問題にすり替えている状態に、

まずは自分自身で気づいてもらうようなアプローチができるかできないか、

これはコーチの腕の見せ所なのではないでしょうか。

 

課題の分離をし、自分の話をする。

これはコミュニケーションの大切な柱のうちの一本なのかもしれませんね。

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