目的と目標を履き違えてしまう人が、
やっぱり多いなーと思う今日この頃です。
しょうがないですよね。
目的と目標がどう違うかなんて、
誰も教えてくれないですもんね。
僕だって、
母が教えてくれなかったら、
きっと未だにキャベツとレタスの区別がつきません。
目的は、最終的にそうなりたい形です。
アーチェリーだとしたら的です。目「的」ですよね。
目標は、目的にたどり着くための通過点です。ここがずれてると目的にたどり着くことができません。
アーチェリーだとしたら照準です。覗くとこ。
(正確には、弓は照準を通過するわけじゃないからちょっと違うかもですが)
目標は、目「標」。つまり、標(しるべ)です。
道路「標」識も、道の途中にありますよね。
ところが、
目的と目標がごっちゃになっていて、
目標を達成することが目的になっている人がとても多いです。
しょうがないですよね。
大学に入りなさい、就職しなさい、って言われてたら、
その目標が目的になっても全く不思議ではないですし、
それが当たり前になってしまうと思います。
僕はその状態を、皆既日食状態と呼ぶことにしました。
皆既日食は、地球と月と太陽が一直線に並んでいる状態です。
すると、地球からは太陽が見えなくなります。
月を目標、太陽を目的と見立てたときに、
皆既日食の状態では、月と太陽、つまり目標と目的が同化してしまって、
一つに見えてしまうんですね。
この状態になってしまうと、
その場にいる限りは目的と目標を分けて考えることができなくなります。
これはつまり、一人の脳みそで考えている状態です。
だから、コーチの視点が必要になります。
コーチの大事な仕事は、新たな視点を作ることです。
今までクライアントが持っていなかった新たな視点を持ってもらうことで、
「あ、これは一つのものじゃなくて、月と太陽だったんだ。距離も全然違うものなんだ」
と理解してもらうことができます。
コーチの仕事は質問をすること、なんていう人もいますが、
それも皆既日食現象です。