ここのところ似たような話題が続きますが、お許しください。
それくらい、間違えている人が多くて、しかも大事な問題です。
そもそも「目的」「夢」「ゴール」「目標」「ビジョン」は、
それぞれ意味が違います。
「目的」は、行為の目指すところです。
人生の、をつけて、「人生の目的」とするならば、
一生を生きる、という行為の目指すところです。
「夢」は、どうありたいか、です。
なので、目的と夢は両輪の関係になるのでは、と僕は考えています。
また、目的は目的地なので、最終到達点で、
かつ人生の目的、となると一生追い求めるものになるので、
おそらく結局はたどり着けないものになるでしょう。
弓矢だと思ってもらえればいいのですが、
矢は的を目指して飛びますが、
矢が飛んでいる間が人生だとしたら、
生きている間、矢は的を射抜くことはないのです。
だからといって、的が必要ないわけではないですよね。
必要ないどころか、最も重要です。
そして、「夢」は、
弓矢で言ったら、どんなふうに飛んでいたいか、です。
それが、どうありたいか、です。
なので、これも一生涯かけて実現し続けるものになるし、
的に向かって放たれた瞬間から、ずっと叶え続けていくものになります。
とはいえ、
「理屈はわかるけど、ずっと的を射抜けないなんて、なんだか虚しいかも」
と思ってしまうかもしれませんよね。
そのために、飛びながらも射抜ける的を用意します。
射手から的までの間に、ひらひらと舞う紙の的のようなものでしょうか。
それがゴールです。
つまり、
「達成感を味わうことができる一旦の的」です。
そして、
「人生の目的」という「的」に向かって、
「理想の飛び方(あり方)」という「夢」を現実化していく中で、
「モチベーション」や「達成感の源」となる「ゴール」を目指すために、
「射手が狙いを定めるための照準」が「目標」です。
じゃあ、
「ビジョン」は?
ビジョンはビジュアル化されたものです。
つまり、先述の行程が、
どのように実現されていくのか、を表したものです。
ただ、そのビジョンと目的の履き違えが非常に起きやすいのです。
たとえば、
子供ができなければ満足した生活がおくれない
とか
大学を出なければ、充実した人生はおくれない
とか。
こうやって文字に起こすと分かりやすいんですけどね。
なかなか自分ごとになってしまうと分からないものです。
それもまた、昨日の皆既日食現象ですね。
やはりコーチが必要なわけです。