世の中の対人関係には、
理解しておかなければいけない矛盾があります。
人間関係なんて矛盾ありきと思っている方が、
気が楽になるくらいです。
例えばあなたの周りには
「自由自由」ってやっきになって、
すごく忙しそうに不自由になっている人がいませんか?
僕の周りにはこんな人がいます。
その人は何事にも根拠を求める石橋を叩いても叩いても渡らないような超保守的な人です。
ところが、その人は大衆迎合主義でもあります。
つまり自分は根拠を極限まで求める、というような顔をしながら、
根拠を持たない大衆に流されてしまうのです。
さて、そういうことっていったいなぜ起きるのでしょうか?
理由は簡単で、
それらが正しくなされているということを他人から認識されるかどうかが、
彼らにとって重要なことであるからです。
そしてこれらは直すべきでも正すべきでもなく、
そういうものだと思っておけば良いことなのです。
なぜなら、
人間は本能的に一人では生きられないことを知っていて、
人からの評価を気にするようにできているからです。
子供は一人では生きていけないから、
親に好かれるように、嫌われないように、
アイデンティティを形成していくのと同じことです。