人はとかく「自分はなにができないか」に着目する。
なぜなら人と比べるから。
よく、
人と自分を比べる必要なんてないよ、というけれど、
それって結構難しいと思う。
いやでも目に入るし、
いろんな人がいて、いろんなことが魅力的に見えるし、
人は社会や集団から孤立することを本能的に恐れるから、
自分のどこが人より見劣りするかを自然と察知するようにできてる。
だから、人と比べる「必要」なんかないのはわかってたって、
比べてしまう時は比べてしまう。
僕が経験上こう考えると楽だと思っているのは、
自分にはできないことがたくさんある、ということを受け入れてしまうこと。
これがまず第一。
だって事実できないんだから。
トリプルアクセルも飛べないし、フリーキックも決められない。
できないことなんかいっぱいある。
だからそれを受け入れてしまうこと。
その上で、
「できないことは問題じゃない」ということに気づくこと。
その方法は、
「周りの誰しもが、あなたは『なにができないか』なんて気にしていない」と気づくこと。
他人について話す時、
「あの人はこれができない」という話と、
「あの人はこれができる」という話、
どちらを多くしているだろうか。
普通後者だ。
なぜなら、
人間って、自分に関しては「なにができないか」を気にするけど、
それって人と比べているからであって、
つまり「他人はなにができるか」をいつも気にしているから。
ってことは自分に関してだって、
周りから見たら「あの人はこれができない」なんてことはほとんど言われてないんだって気づくことができる。
できるできないの比較は、
自分と他人の間で行われている。
つまり、他人の視点ありき。
だから、
「あの人はこれができない」なんて誰も言ってないってことに気づくと、
すーっと楽になってくる。
できないことはできない。
それは問題じゃない。