このところ、ビジネスは「人のため」という話を良くする。
そりゃそうだ。
お金は人からしかもらうことができないし、
お金は世の中に自分が影響を与えたときにもらえる対価なのだから、
当然人のためにするものだ。
だけど、
「人のために生きていると辛くなる」
という人がいて、
僕の中では「その話とこの話は明確に別」と思っていたのだけど、
どうも混同している人が少なくないようなので、
今日はその話をしようと思う。
まず、「人のために生きていると辛くなるから自分のために生きましょう」
という話なのですが、
これは真実でしょうか?
これって言葉の使い方の問題だと思うんですよね。
そりゃ、
自分が望んでいない貢献(貢献ですらないけど)を人から強いられたり、
人の目を気にして生きていたら辛くなる。
だけど、それは僕が言っている「人のため」とは意味が違う。
つまり、よくいう人のために生きていると辛くなる、というのは大前提に、
「自分の意に反して」とか、
「世間体のために」とかいう言葉がついているはずだ。
「自分の意に反して」人のために生きていると辛くなる
「世間体のために」誰かのお世話をしていたら辛くなる。
そりゃそうだ。
だって、自分の生きたいように生きられていないんだから。
じゃあ、
自分の生きたいように生きてみたら人はどうするだろう。
自分の中で完結する活動だけで生きるのだろうか。
きっと大部分がそうはしないだろう。
「誰かのために」何かをするはずだ。
それはなぜか。
人には「貢献」を通して「成長したい」という欲求があるのだと僕は思っている。
自分が自分の望む生き方をすればするほど、
人は人に貢献したくなるのだと思う。
つまり、
自分のためと人のためは両立する。
自分が苦しくなるような「人のため」はやめよう。
自分が喜びに溢れるような「人のため」は「自分のため」になる。