人に何かの問題を相談された時、
多くの親切な人はその問題を一生懸命解決しようとする。
例えば、
「ホームページのアクセスが少ないんだよね」
という相談をされた時、
「じゃあどうしたらそのアクセスが少ない状態をよくできるのか」
という議論を始める。
でも、ほとんどの場合それは効果がない。
なぜなら、
「ホームページのアクセスが少ないこと」は、
本来の目的を達成できないでいる一つの要因でしかない可能性が高いから。
つまり、ほとんどの場合相談してくる当人は、
「自分が抱えている問題が本当はなんなのか」がわかっていない。
わかっていないから、
自分でもわかるように問題を仕立て上げるしかないんですよね。
webサイトからの売り上げをあげたい。
なんで売り上げがあがらないんだろう。
そうだ、きっとアクセスが少ないからだ。
そんな思考回路が
「どうしたらアクセスって増やせるの?」
という相談につながる。
じゃあ、本当の問題は
webサイトの書いてある内容なのか、
ページの構成なのか、
広告の使い方なのか。
でも、それもそもそもそこではないかもしれないんです。
「webサイトを使うという判断が適切かどうか」
というところかもしれません。
つまり、
「これが問題だ」
と本人が思っていることが本当の問題なら、
それはすでに解決されるはずの問題である可能性が高いんです。
逆に言えば、
それがまだ解決していないということは、
「そこが問題ではない可能性が高い」
ということです。