人間は思い込みの中でしか生きられない。
どんなに客観視を心がけたところで、
それは主観の中での擬似的な客観視で、
究極的な話、客観視はできない。
そして、フィルターがない人はいない。
全ての人の感覚は、その人の感覚フィルターを通ってきている。
僕とあなたが同じ青を同じ青に見えることを証明できないように、
すべての感覚質はオリジナルのフィルターを通っている。
だから、全ての人間は「その本人だけの思い込み」の中で生きている。
それは良いことでも悪いことでもなくて、
事実。
自分も常に何かを思い込んでいるんだという前提で居られると、
自分が何をどう考えても正しい、という状況でも、
「本当に自分だけが正しいのだろうか」
という質の高い質問を自分に対して投げかけることができる。
「本当に自分だけが正しいのだろうか」と自分に問いかけることができれば、
人間関係は大抵うまくいく。
そして生きている上でのほとんどの悩みは「人間関係」だから、
この質問はとても質が高い。