中野(以下な)
「天才の前提に比較が必要だなんて発想はなかったよ」
クライアントさん(以下ク)
「比較しないでも天才って言えるのかなあ?」
な
「え?言えないの?俺さっき誰とも比較せずに自分のこと天才だと思ってたからわかんなかった!」
ク
「ええええ??だって他と比較するから違いがわかるんじゃないのかな~?」
な
「天才って違いなんだ!」
ク
「みんなモーツアルトみたいに作曲できたら、神童とは呼ばれないですよね。えええ違うのかな??」
な
「でも美しいよねでも美しいよね。世界中でいろんな人が同時多発的にアイネクライネナハトムジークを作曲しても、それは美しいよね。誰か一人が書いたから美しいんじゃないよね」
ク
「えーどうなんだろう」
な
「人が美しいと思うものを作れたら、それはその分野の天才だと思うなぁ」
ク
「一人だからいいんじゃないのかな。 猫ふんじゃったとか美しいと思ったことないな。 小学生のころ女の子みんな弾けたし。」
な
「あと、それを演奏できる人も、それを美しいと感じる人も、みんなその分野において天賦の才能を持っているからなんじゃないかなぁ。
いいとか悪いとかの話じゃないんだよね、天才かどうかなんだよね
悪事の天才を良いとは言えないかもしれないしね」