ビジネスコーチなので、
起業やビジネスについてのご相談がすごく多くて、
毎日そんな話ばかりしています。
前回、自分のやりたいことをやったらいいですよ、
という話をしましたが、
これって自分自身の生きかたに関しての話であって、
これをすぐに起業やビジネスとごっちゃにする人がたくさんいます。
甘い声で囁いている起業コンサルみたいな人がたくさんいますからね。
お金が絡むと、欲と不安で冷静な判断ができなくなる人がたくさんいます。
ご用心です。
つまりどういうことかというと、
大前提としてビジネスっていうのは、
「それがほしい」と思ってくれている人がいて、
その人にとって「嬉しい」とか「役に立つ」
っていう結果をうまなかったら、
そもそもビジネスにならないんですよ。
そうじゃないのにお金をもらったら、詐欺じゃないですか?
もしかしたら、
まだそれでも「やりたいことでビジネスがうまくいく」「だってあの人はうまくいってるから」っていう、
なぞの盲目思考にはまり込んでいるかもしれないから、
もっと突っ込んで言いますけど。
「わたしはあなたの役には立ちません。でもお金はください」
「わたしはあなたを喜ばせません。でもお金はください」
そんなこと、言えます?
良心を持っているなら、そんなこと言えないはずです。
そもそも、お金って価値を交換するために便宜上存在しているだけのものですからね。
「でも、やりたいこと起業のコンサルの人、売れてますよ」
って言われるんですけど、
それは「やりたいことで起業をしたい」っていう人の喜びを満たすことを約束しているから、
じゃないですか?
そういうのを「甘い言葉」って言うんです。
世の中そんなに甘くない。
とはいえ、それでも僕は
起業をするならやりたいことで起業をすることをお勧めします。
どっちやねんって話ですが。
あなたのやりたいかどうかと、
市場にそれを求める人がいるかどうかは、
そもそも関係ないと認識してください。
そして、市場に求める人がいれば、
あなたがやりたかろうがやりたくなかろうが、
ビジネスは成立する、と認識してください。
ということは、
あなたがやりたいことの中に、
市場が求めることがあれば、
それはビジネスとして成立する、
ということです。
その理屈をすっ飛ばして、
やりたいことで起業しよう、
なんて言ってると、
絶望します。
市場にそれを求める声があるかどうかは、
メンターとかコンサルに聞くんじゃなくて、
市場に聞くべきです。
顧客に聞け。
これは金言です。