コーチングというのは目標設定から始まりますが、
目標設定は非常に重要だと僕は考えています。
単純に収入金額だけにこだわったコーチングを僕が絶対にしないのも、
コーチングにおける目標設定が、
その人の人生を大きく左右する、ということを知っているからです。
人は、
方法があっているか間違っているかは別として、
常になりたい自分に成るべく行動をしています。
哲学者ヘーゲルは、弁証法を用いてこれを証明しました。
テーゼ→アンチテーゼ→ジンテーゼというのが、弁証法です。
「こうだ」があって
「いや、こうなんじゃないか」がうまれて
「あ、つまりこういうことだ」という新しい発想が、
よりよい自分になるために繰り返し生まれてきます。
より理想の自分に近づくために、
人間の頭の中ではこの論理が常に巻き起こっているわけです。
この時に、
その「よりよい自分」は無意識的にも目標になってそれを理想とするようになります。
怠惰に生きたい、と常日頃思っていれば、
どんどん怠惰になる、それも一つの目標達成です。
思い描いている自分になる、って言うのはそういう理屈です。
だからこそ、どんな自分になりたいのか、
というのが低次の欲から生まれたものではない、
本当の在りたい自分から生まれた目標であることは、
非常に重要なわけです。