コーチングをしていると、
いつも切っても切り離せないのが、不安という感情です。
人は大抵、不安から余計なことをします。
そして、その余計なことが、目標達成を妨害します。
なぜなら、目標達成に必要の無いことをわざわざすることに、
わざわざエネルギーと時間を使うからです。
なぜ人は不安になるのでしょう。
一つの原因は、
「自分の中にある完全無欠の自分像との比較」です。
例えば、
僕は駅の改札でpasmoをピってやる時に、
ズボンのポケットから出し損ねて、自分の後ろにちょっとした列を作ってしまうことがあります。
そんな時、心の中でちょっと思うのです。
「自分としたことが」
って。
いや、そんな言葉では無いと思うんですけど、
「わたしとしたことが」的な感情が心に入ってくるんです。
水をこぼした時、忘れ物をした時、
ほんと、ちょっとしたミスをした時に、
「自分としたことが」って思うこと、ありませんか?
その時に対比しているのが、
「自分の中にある完全無欠の自分像」です。
完全無欠の自分は、そんなことしない。
そう思ってるわけです。
ところが、
はっきり言って忘れ物をするのも水をこぼすのも、
pasmoがポケットから出なくて後ろに列を作るのも、
ちょっとした言動で人を傷つけるのも、
「今現在の自分の実力」です。
そして、完全無欠の自分像と比較すること自体に、
大した意味はありません。凹むだけです。
しかもその完全無欠の自分像って、
とっても曖昧です。
なんとなく思ってるものです。
曖昧だから、余計不安になる。
それよりも、
「こうなりたい」という自分を明確にした上で、
そこに向かって半歩でも前進できた自分を励ましながら、
成長を楽しみながら、理想の自分になっていくほうが、
よほど合理的だし、不安も少ないですよね。
それだって、不安はあります。
だけど、そういう不安は、自分を成長させるエサになります。
不安の性質が違う、ということです。
不安は悪いものではありません。
性質の問題、ということです。