【コーチング】正しさについて

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白黒つけますか?

 

こんにちは、こんばんは!

貢献型webマーケティングコーチの中野です。

今日も宜しくお願いします。

 

今週はトラストコーチングスクール(TCS)というものを開講してきました。

僕はTCSの認定コーチで月に1度TCSを開講しています。

 

TCSはベーシックとアドバンスに分かれます。

コーチングを学ぶというと多くの方は「質問」「傾聴」「承認」などのスキルに関する学びのことをイメージします。

ですがそれらはあくまでもコミュニケーションのスキルです。

そもそもコミュニケーションがきちんと取れていなければそれらのスキルは機能しないということに着目したのがTCSです。

 

TCSでは自分自身に対する信頼をベースに

人から信頼を得られるコミュニケーションを学んだ上で

コーチングスキルを学ぶことができます。

 

値段的にも今日本で本格的なコーチングを学ぶとしたら

おそらく最も低価格で学ぶことができます。

 

そんな「コーチングを体感しながらコーチングを学ぶことができる」のが

トラストコーチングスクールなんです。

だから

今すごい勢いで日本全国に広がっていっています。

 

そんなTCSの認定コーチとしてTCSを開講した時に感じたお話を今日はシェアしようと思います。

 

あなたは

世の中には「絶対に正しいこと」「絶対に間違っていること」はあると思いますか?

 

例えば「人を殺すこと」は絶対に悪いことですか?

 

今日はそんなお話です。

 

正しさとは

あなたは

世の中に「絶対に正しいこと」ってあると思いますか?

 

絶対に正しいことと絶対に間違っていることは同じことを言っています。

なぜならば絶対に正しいことではないことは絶対に間違っていることだからです。

つまり片方を定義した時にもう片方が生まれるもの。

 

正しさや間違っているというのは

そんな相対性の中にある概念です。

 

以前こんなことがありました。

ある飲み会での話です。

 

一緒に飲んでいたある人は奥さんのお母さんについて

「あの人はあり得ない」

と嘆いていました。

 

一体何があり得ないんですか?

と尋ねたところ

「すごく美味しい漬物を漬けるんですよ」

と。

 

へー、いいじゃないですか。

それの何がいけないんですか?

と聞いてみたら

 

「漬物は美味しいんですけどね

お皿に盛った漬物に

僕に何も聞かずに醤油をかけちゃうんですよ。

漬物に醤油なんてあり得ない。

しかも上からかけちゃったら

もう取り返しがつかないじゃないですか。

醤油をかけるなら、自分の小皿に移してから自分の分だけに醤油をかけるべきだと思いませんか?」

と。

 

はぁ、まあなんとなく、確かにそうだよなー。

なんて思いながらその話を聞いていたんですけど

どうにも腑に落ちないことがあったんですよ。

 

その人

そのお漬物の話をしながら

周りの誰にも聞かずに唐揚げにレモンを絞ってるんですよ(笑)

それこそ取り返しがつかないじゃないですか。。。

 

ちなみに僕は唐揚げにレモン絞らない派なんですよ。

 

だから

「はぁ。どっちもどっちなんだな」

って正直思いました。

 

さて、

そんな話はさておき

では漬物には醤油をかけるのが正しいのでしょうか?

それとも間違っているのでしょうか?

 

また

唐揚げにはレモンを絞るのが正しいのでしょうか?

それとも間違っているのでしょうか?

 

 

え?そんなの好みなんじゃないの?

人によるんじゃない?

そもそもそんなことに正しいも間違ってるもあるの?

 

あなたはそう思ったかもしれません。

 

そうなんです。

僕たちが正しいとか間違ってるとか言ってることって

まさにその程度のレベルのことなんです。

 

 

先日僕の行きつけの広尾のイタリアンのお店で食事をしていたところ、

小さな子連れの夫婦が僕の後ろの席に座りました。

子どもは幼稚園くらいでした。

 

子どもは、まあ飽きちゃうんですよね。

歩き回りたくなっちゃう。

だけど親はそれをさせたくない。

周りに迷惑がかかるかもしれないし。

 

そこでお母さんはiPadを出して

「はい!気をつけピ!いい子に座ってたらiPadでyoutube見ていいよ」

と。

 

ほー。今の子はyoutubeなんだなーなんて思いながらも

やっぱりなんだかモヤモヤするんです。

このお母さんにとっての正しさってなんなんだろう?

そしてそれを受け取るこの子は

何を正しいと感じながら大きくなっていくんだろう。

って。

 

人を殺すことは悪いことなのか

あなたは

人を殺すことは悪いことだと思いますか?

 

「そりゃそうでしょ」

とあなたはきっと思うかもしれません。

 

僕も

人を殺すのは悪いことだと思います。

 

戦争なんか絶対あっちゃいけないことだと思うし

世界が平和になったら

ってやっぱり思います。

 

あなたもそうじゃないですか?

 

きっとみんなそうなんですよ。

 

だけど

残念なことに人類の歴史上

「殺人」がなくなったことって一度もないんですよね。

これってなぜなんでしょう?

 

「盗人にも三分の理」

という言葉があります。

 

これは

「泥棒には泥棒なりの事情や言い分がある」

ということです。

 

泥棒だって盗みたくて盗む人ってそうそういないと思うんですよ。

(いや、もちろんそういう人もいると思うけど)

なにか止むに止まれぬ事情があって、盗む。

 

盗むことが正しいかどうかは別として

そうしなければ生きていけないような状況がもしそこにあって

本人がそれしか選択肢を思いつくことができなかったら

盗むのかもしれない。

 

これって正しいですか?

それでも間違ってますか?

 

あなたに子どもがいるとします。

小さい赤ちゃん。

赤ちゃんがすやすやと眠っていて

あなたは洗濯物を干しています。

 

ふと振り向くと後ろに

包丁をもった見知らぬ男が立っていました。

そしてまさに赤ちゃんを刺そうとしています。

 

あなたはその男にタックル。

男は今度はあなたをめがけて包丁を振りかざしてきました。

必死に抵抗したら、あなたの肩口を包丁で切られてしまい

でもその代わりに相手の包丁を奪うことができました。

そして

「このままじゃ殺される」

そう思ったあなたは相手の胸をヒトツキ。。。

 

変な話をしてすみません。

 

これは殺人ですが

正しいですか?

間違っていますか?

 

これも止むに止まれぬ事情ですよね。

 

戦争にしても

泥棒にしても

殺人にしても

世の中で悪だと言われていることも

もしかしたら

止むに止まれぬ事情で起きていることがたくさんあるのかもしれません。

 

そうしないと自分が生きていけない

そうしないと自分が孤立してしまう

そうしないと気が狂ってしまう

 

そんな事情から人は

正しいとか間違ってるとかを超えて

行動してしまうことも

時にはあるのかもしれません。

 

正しい、間違っている、とは

あなたはもしかしたら

「それでも間違ってることは間違ってる」

と思っているかもしれません。

 

実は僕も同感です。

 

殺人はやっぱりいけないことだ。

戦争なんか絶対にするべきじゃない。

そう思います。

 

だけど

「なんで?」

って聞かれると

これはとても難しい質問です。

 

なぜ人を殺してはいけないのでしょう?

なぜ戦争をしてはいけないのでしょう?

 

一応の答えは出るかもしれないけど

その答えにも「なぜ?」をぶつけていくと

結局なぜなのかよくわからないところまでたどり着いてしまいます。

 

僕はこう思います。

 

世界中の大小様々な問題のうち

正しい答えがある問題なんか

ほぼない。

 

だから

正しいも間違ってるもない。

 

だけど

それでも正しいとか間違ってるとか

僕たちは判断をする。

 

それこそが個人個人の持っている

「価値観」

なのではないでしょうか?

 

人はそれぞれ違う「価値観」を持っていて

絶対的な正しさなんていうものは存在しないけど

人それぞれの「正しさ」がある。

 

そう考えられるようになると

例えばテロ事件や戦争についても

境遇によっては

もしかしたら自分も当事者になっていた可能性だってあるんだ

なんていうふうに思えてきませんか?

 

アートについて

脳科学者の茂木健一郎氏はその著作の中で

「アートに触れることは脳にいい」

と言っています。

 

アートとは絵画や音楽です。

 

絵画や音楽って

絶対的な正しさとか間違いとかってないですよね。

 

ピカソのゲルニカを見て

「この絵は間違ってる」

なんて感想を持つことはきっとないと思うし

マイルスデイビスのSo Whatを聴いて

「この音楽は正しい」

なんて思うことも、まあないと思います。

 

そこには絶対的な正しさは存在しない。

それこそがアートの素晴らしいところのひとつなんじゃないか。

思い込みや価値観でがんじがらめになりがちな僕たちを

解きほぐしてくれるのがまさにアートなんじゃないか。

僕はそんなふうに思うのです。

 

とすると

もう一つ考えたいことが出てきます。

それは

アート=表現

であるということ。

 

そして僕たちは図らずも

無意識にも

日々何らかの態度を「表現」して生きているということ。

 

そんな僕たちの態度、言動、思考、行動。

これらは全て表現であり

切り口を変えてみればこれもアートなんじゃないでしょうか?

 

生き方に

正しいも間違ってるもない

 

あるのは

きっと好き嫌いや

価値観

 

僕はそんなふうに思います。

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