人に優しくなるための話をしようと思います。
これができるようになると、
人に優しくできるようになるから、
毎日気持ちよく生きられるようになります。
そのための方法とは、
ズバリ!
「自分に対して優しくなること」
です。
今日なぜこの話をしようと思ったのかというと、
無意識に人を責めてしまい、
辛い思いをしている人が非常に多いからです。
自分は正しいと思って正論を言っているのに、
自分の正義を主張すればするほど、
結果的に自分が辛い思いをしてしまっている人がたくさんいます。
なんでそうなってしまうのかと言うと、
何が正しくて、何が間違っているのかを、
はっきりさせてしまった方が、
脳みそ的には楽だからです。
「自分はあってる、あいつは間違ってる」
そうしておけば、
安全な気がするし、
社会的にも自分を守ることができそうですよね?
ところが、
国が変われば正しさの基準も変わるように、
人それぞれがみんな正しさの基準を持っています。
盗人にも五分の理り、なんて言葉がありますが、
誰しもに自分が主張したい正しさというのはあるものです。
というのは誰でも分かっていることだと思うのですが、
面白いのはここからです。
多くの人は、
その自分の中で持っている正しさに苦しめられています。
・本当は◯◯したいのに、それは正しくないからできない
こういうのを、多くの人はたくさん持っています。
だから、
その◯◯をやっちゃってる人を見ると、
衝動的に、
「ずるい!」
と思うわけです。
そしてそれが、
「正しくない!あいつ間違ってる!」
『だから攻撃してもいい!攻撃するのが正当!』
となってしまい、
その人を攻撃するようになりますね。
だけど、
「人を攻撃したい人」も、
実は「人を攻撃したいわけではない」んです。
面白いですね。
人を攻撃したい人は、
人を攻撃したいわけじゃない。
じゃあ、何がしたいのか。
自分は正しいんだってわかってほしいわけです。
となると、
「じゃあ、あの人も正しいし、この人も正しいし、自分も正しいって思えばいいってことですよね?」
って、短絡思考になってしまいそうなのですが、
そんなに器用にそう思えるでしょうか?
きっと多くの人は、
そんな簡単にそうは思えないと思います。
例えば友達が家に遊びに来て、
いろんな料理を作ってあげたら、
その友達が、
いきなりひとつのボールの中で全ての料理をかき混ぜ始めたら。。。
「ちょwww何してんのwww」
ってなりますよね?
「え?うちではみんなこう食べるよ?こう食べないのおかしくない?」
「うーん、そうだよね、私も正しいけど、君も正しいよね」
って、言えますかね?
いやー、僕だったら言えないな(笑)
だって、
自分が作った料理を全部ごちゃまぜにかき混ぜられたら、
悲しいですもんね。
ってことで、
実はここには、こういう場合はこうすればいい、
という答えは存在しないんですよ。
つまり、
「『正しさは人それぞれという意見』は正しい」
というのも、また人それぞれの正しさの押し付けになってしまう、
ということなんです。
そんな中で、
どうしたら自分に対しても人に対しても
心穏やかにいられるか。
僕はこう思います。
「自分は、人に押し付けたい正しさを持っている、と自覚する」
そして、
「人に押し付けたい正しさを持っている自分という存在を認める」
ということです。
自分に対して、
「自分ってそういう部分、あるよね。まあ、いいんじゃね?」
って思う、ということですね。
それが、
まず自分に対して優しくなる、ということです。
そうやって、
自分に対して優しくなることができると、
人に対する接し方が自然と変わってきます。
なぜならば、
人は他人と接している時も、
自分に対しての接し方が
他人に対してもそのまま行われるからです。
自分に対して、
「自分だけの正しさを人に押し付けちゃいけないんだ!」
って思ってると、
人から正しさを押し付けられた時に、
「自分だけの正しさを人に押し付けちゃいけないのに、こいつは押し付けてくるぞ!」
って、思っちゃいますよね?
これ、もう自分の正しさを押し付けてる状態です(笑)
だから、
「自分にはそういう部分もあるよね」と認めてしまうこと。
それが自分にも他人にも優しくなる秘訣です。