なんとなく、ちょっとおもしろそうなことを思いついて、もしかしたら常識ハズレかもしれないし、ちょっと馬鹿げてるかもしれないし、変かもしれないけど、実現されたらおもしろいかもしれないし、楽しいかもしれないし、便利かもしれないし、社会や誰かの役に立つかもしれない。
そんなこと、思いつくことってありますよね。
それで、この人になら話しても大丈夫かなって、信頼している人に話してみたら、
「そんなこと有り得ないじゃん」
「常識的に考えておかしいじゃん」
「リスクが高すぎるじゃん」
「今の社会のシステムじゃ無理じゃん」
と、こんなふうに一蹴されて、「いやー、別にそういう批評を求めてるんじゃなくて、この馬鹿話を一緒に膨らませて楽しめたらよかったのになー」って、そんな風に思った経験はありませんか?
この時、相手の言ってることがわからないわけじゃないし、むしろ相手の言ってることの方が正しいような気もするし、でも「なんでそんな反応なんだろう」ってモヤモヤします。
なんでこんなことがおきるのでしょう?
これは、あなたが「クリエイティブシンキング」でものを考えている時に、
相手が「ロジカルシンキング」で答えているから起こる現象です。
クリエイティブシンキングは、0の状態から1や5や50や100を作っていく思考です。
たくさんの可能性を打ち出していく、ということです。
平たく言えば、「いっぱい思いつく」ということです。
私はこの時点では、とにかくたくさんの創造的なアイディアを出すために、一切の否定や判断をせず、大量にアイディアを蓄積するのが良いと考えています。
なぜなら、飛行機が飛ぶ前は、鉄の塊が空を飛ぶなんてありえないことだったからです。
そして、クリエイティブシンキングで大量に生まれたアイディアを、取捨選択し、論理的にそれがどのように実現できるか、リスクはどの程度あるのか、などを考えていくのがロジカルシンキングです。
100の可能性を1の実現に導いていくことです。
大切なことは、どちらが良いとか悪いとかではなく、またどちらが正しいとか間違っているとかではなく、順序が大事で、1産まれては消して、1産まれては消して、ではいつまでたっても新しい発想は実現しないので、使い分けと順序が大事になります、ということです。
特に、子供がクリエイティブな発想をしている時に、親がロジカルに潰してかかる場面がとても多いので、気づいて欲しいと思っています。