前回のメルマガにこんな感想をいただきました。
ーーーここからーーー
自分の声を無視し続けるという言葉に、今までモヤモヤしていた心が晴れるのを感じました。
私がずっとつまづいていたのはコレだと思いました。
そこにずっと居なくていいんだよと中野さんに背中を撫でられた様な気がして本当に涙が出ました。
プロジェクトに参加して良かったです。ありがとうございます。
ーーーここまでーーー
嬉しいですね〜。本当に嬉しいです。
なんか、
大人として普通に生きていると、
自分の心の声を無視して当たり前、
みたいな状態になってしまう人も結構いるんですよね。
そうなってしまうと、
自分が自分の心の声を無視していることにすら、
気が付かなくなってしまったりします。
気づけないと、
「何かがおかしい。でも、何がおかしいのかわからない」
「誰かに相談したい。でも、何を相談したら良いのか分からない」
「自分が何が分からないのかが分からない」
みたいな状態になってしまいます。
これって、
頭の中で答えのないグルグル思考がずっと続いてしまうんですよね。
当然、
脳はすごいエネルギーを消耗していってしまいますし、
心もエネルギーを消耗していってしまいます。
つまり、
人生効率が悪くなるわけです。
より良く生きるためのエネルギー効率を
人生効率と呼ぶならば、
まずは自分が自分を孤独にしないこと、
これがとても大切です。
そして、
「自分は価値のある人間だ」
と、自分自身で思えること。
これもとても大切なことです。
価値というのはもちろん、
金銭的な値打ちの話ではありません。
もっと、
本質的な意味での価値、
生きる価値、
みたいなことです。
それを自分自身に対して感じられるか。
これはとても大切なことです。
なぜなら人は、
「価値があるもの」を「大切にしよう」と思うからです。
逆に言えば、
「大切に思うもの」に対して「価値がある」と思います。
これは、
「価値観」
という言葉になって現れます。
「価値観」という言葉の意味を説明してください、
と言われると、結構難しいと思うのですが、
シンプルに言えば、
「何に価値があると感じているか」
のことです。
例えば僕にとって、
「卓球」というのはものすごく価値のあることです。
1円のお金にもならないし、
むしろ毎月数万円単位の出費がありますが、
それでもそれを続ける「価値」があると感じているから、
続けています。
この「価値観」というのは人それぞれ違うので、
他人の価値観に無理やり共感する必要はないです。
「卓球なんか何がおもしろいの?」
と、あなたが思ってたとしても、
それは自然なことです。
「卓球、結構好きですよ」
と、あなたが思ってたとしても、
毎月何万円もかけないし、週に6回もやらないとしても、
それも自然なことです。
価値観は人それぞれ違う。
それを分かっていれば、
いたずらに人の価値観を否定することがなくなります。
価値観を否定するというのは、
「え?週6回卓球やらないんですか?なんでですか?おかしいですよ?」
みたいなことを、僕が言ったりすることです(笑)
逆もありますよね。
あなたが僕に対して、
「そんなに卓球やるのおかしいですよ。もっと仕事したらどうですか?」
みたいなことを言ってきたら、
「あ、価値観が合わなそうだな」
と思うわけです。
つまり価値観というのは、
人それぞれの
「大切にしているものの優先順位」
とも言えるわけです。
それを否定されると、
「あ、この人とはこれ以上深い話はできなそうだな」
「この人との距離感はここまでだな」
と、なるわけです。
だから、
自分が価値を感じているものに対して、
疑いを持つ必要はないんです。
「自分はこれを大事にしている」
「自分にとってこれは優先順位が高い」
と思う、そういう自分を大事にすること。
それが自分自身に価値を感じ、
自分自身を大事にすることに繋がります。
だから、
「他人が価値を感じてくれそうな自分」
になるために、
自分自身、大して価値を感じていないようなことを
する必要はないんです。
自分がお金持ちであることや、
大企業に勤めていること、
高い教育を受けてきたことや、
きらびやかな宝飾品、時計、車などを所有していることなどを、
他人に誇示する必要はないし、
そういうふうに、
目に見える形で他人に誇示できるものがなければ、
自分には価値がない、なんて思う必要はまったくないんです。
むしろ、
そんなふうに他人の価値観に合わせて生きていると、
自分自身の内的な目標を見失ったり、
自分自身に対して価値を見いだせなくなっていってしまいます。
なぜなら、
それらは「付属品」だからです。
他人に価値を感じてもらうべく、
自分自身より「付属品」を重視するようになると、
付属品にしか価値を見いだせなくなります。
つまり、
自分自身の価値をどんどん見いだせなくなってしまうわけです。
だから、
他人の価値観に合わせた生き方なんて、
する必要はないし、
そんなことをしてたら、
どんどん人生効率が悪くなるわけです。
大切なのは、
「付属品」で他人に価値を感じさせようとすることではなく、
「周りの人の人生効率を上げる手伝いをする」ことです。
ウインストン・チャーチルは、
「人は得たものによって生計を立て、与えたものによって人生を作る」
と言っています。
つまり、
自分自身が自分自身の価値を認めながら、
周りの人の人生効率を上げる手伝いができれば、
さらに自分自身に価値を感じられるようになり、
エネルギーも湧き上がり、人からもエネルギーをもらえて、
そのエネルギーが循環し、人生効率が向上する、ということです。
ビジネスというのは、その最たる例だと思います。
自分でビジネスをすると、
自分のお金儲けだけを考えていたら、
絶対にうまくいかなくなります。
どうしたらお客さんに喜んでもらえるか、
どうしたらお客さんの人生効率を上げられるか、
それを考えて活動することによって、
お客さんが価値を感じてくれて、喜んでくれる。
お客さんが喜んでくれることで、
自分自身の活動にも価値を感じられるようになる。
結果、
通信簿としてお金もいただくことができる。
まさに、
人生効率におけるエネルギー循環の縮図ですね。
別に、ビジネスじゃなくてもいいんです。
「どうしたら、人に喜んでもらえるかな」
昨日よりも、もう少しそれを考えて、
思いついたら少しでもいいから行動に移してみる。
本当にそれだけで、
自分自身にもっともっと価値を感じられるようになります。
シンプルに、気分が良くなります。
気分が良い、というのは、
自分の内的なエネルギーが向上している証拠です。
そして、
自分自身の価値観を大切にすること。
「大切にしたい」
と思っているものを大切にすること。
これができれば、
人生効率はもっともっと向上していきます。
何か伝わるものがあれば幸いです。