僕が仕事をするときに意識していることの一つが「御用聞きにならない」です。
お客様の「こうしたい」は、ほとんどの場合、「こうしたい」わけではありません。
もし、本当に「こうしたい」という状態が明確になっているのであれば、
その目標は三分の一は達成されています。
しかし、ほとんどの場合そういう状態ではありません。
「心からこうしたい」という想いが内在していて、
それが本人ならではのフィルターを通してアウトプットされるのです。
それは他人にとっては、本人の意図した通りに伝わるものではありません。
そもそも、自分の思っていることをそのまま言葉にできる人は、世の中にそんなに多くはないのです。
それを「御用聞き」になって、言葉のままに仕事を進めると、たいていはお客様の思っているものと違うものが生まれます。
たとえ同じ単語でも、使う人によってその意味が違ったりするのです。
だから、お客様が「本当はどうしたいのか」
をコーチング的な視点で、様々な角度から洗い出していく作業がとても重要になるのです。