僕の働き方にリスクがあると感じる人がいるようです。
何がリスクなのかというと、簡単に言うと、
「それなりの企業に属すことなく自分で起業していること」のようです。
以前から思っていることなのですが、
リスクというのは有るか無いかはさほど重要じゃない、ということです。
というより、リスクがない瞬間というのが存在しないと思っています。
例えば人は夜眠りますが、明日の朝同じように目がさめるという保証はありません。
でも眠ります。
眠っている間は意識がないのです。だから多くの場合自分では何もコントロールすることができません。
誰かが部屋に入ってきて窃盗をはたらくかもしれないし、
もしかしたら殺されるかもしれない。
大きな地震が来て家具が倒れて下敷きになるかもしれない。
意識をなくすこと、これは紛れもなくリスクです。
では、眠らないことはどうか。
こちらも健康を害したり最悪の場合死に至るリスクがありますね。
つまり睡眠に関しては寝ても寝なくてもリスクがあるということです。
これは、
最初のテーマであった働き方にも言えることだと思います。
どんな企業にも倒産のリスクがあって、それはベンチャーも大企業も同じ。
確率に差があるだろうということがあると思いますが、
それを言い出したらきりがないのと、僕が本当に書きたいテーマから離れるので割愛します。
では、僕が本当に書きたいテーマとはなんなのかというと、
つまりリスクというのは有るか無いかではないし、必ず有るもので、
大事なのは「それが自分の管理できる性質とサイズであるかどうか」ということです。
たとえば、財布を持ち歩くということは、盗まれたり落としたりというリスクがあります。
でも、同じ財布でも1000円しか入っていない財布と300万円が入った財布では、
リスクのサイズが違います。
僕はサラリーマン時代に家を購入し、今は両親に住んでもらっていますが、
サラリーマンが長期のローンを組むのはどうでしょう?
というより、サラリーマンという働き方はどうでしょう?
(良いとか悪いとかの話ではないです、念のため)
新卒採用されて40歳まで勤めて、その会社が倒産。
つまり、多くの場合、会社の倒産が自分のコントロール外で起きることがリスクだと僕は考えている、ということです。
それはリスクの性質としてもサイズとしても、自分のコントロールできる範囲を超えてしまうのではないか、ということです。
そういう意味で僕が立ち上げたこの会社だって、倒産する可能性があるのですが、
倒産したところで今の所僕一人のサイズですし、
一人で動いてなんとか自分が生活する分のビジネスを作り出す、という経験をしているので、
そういう意味では自分でリスクをコントロールすることができます。
そういう性質とサイズのリスクです。
よく、サラリーマンでいることはリスクがあって、
起業したほうがリスクがない、
という論調を目にしますが、
そんなことは決してないです。
起業組だってリスクがあります。
サラリーマンにも同じだけあります。
それよりも、それがコントロールできる性質とサイズか、ということです。