先日、メンタルセラピストの講座に行きました。
前からメンタルセラピストになるための講座は受けていて、もう資格も取得しているのですが、
それをビジネス化するための講座です。
僕がその講座を受けている理由は、リソーシングの完成のために必要だと思ったからです。
リソーシングは僕が開発している、オリジナルの「働き方革命術」のようなものです。
さておき、
そのメンタルセラピストのビジネス講座の講師の先生が、
実はプロのコーチなのです。
その方は面白くて、対面セッションを一切しないんです。
電話でのセッションもしないんです。
何をしているのかというと、メールセッション。
僕も実はクライアントさんの伴走をしていくときは、メッセンジャーやLINEを使います。
使いますというか、超多用します。
それもさておき、
先日のその講座の中で、その講師の先生が、こんなことをおっしゃいました。
「私は自己啓発に対してはアンチなんです」
なるほど、いつもロジカルで的確、しかも暖かい雰囲気をもった素晴らしい先生なので、
この先生の言葉はストンと落ちました。
なので、僕は次の発言をとてもしやすかったのです。
「先生、僕は自己啓発は好きです。でも自己啓発系が嫌いです」
先生は拍手をしてくださいました。思いは同じだったからです。
自己啓発は何かと言うと、自分で気づいて自分で成長する、つまり成長の仕方を自分で作り出すのが自己啓発だと、僕は思っています。
そのために様々な学びを取り入れていくことはとても素晴らしいことです。
そこにはいくつかのステップがあって、それは
1.知る
2.理解する
3.把握する
4.行動する
という4ステップです。
1から4に行くに従って「わかる」が「できる」に変わっていきます。
大事なのはこの4ステップは「自責」において行われる、ということです。
(自己責任論の話ではないので悪しからず)
これが自責において行われる、というのは、
2.理解する、と3.把握する、を行う中で、
自分なりの行動の根拠を「発見する」ということです。
自分なりの行動の根拠があるから、「自責」において行動がとれるのです。
それが、理解と行動の溝を埋める、ということです。
では、自己啓発系(笑)の場合はどうでしょう。
(あくまで僕の中での定義なので、こちらも悪しからず)
よくあるのは、
「とにかく行動」
「理由や仕組み、原理を理解する必要はない」
というものです。
先ほどの、2.理解する、3.把握する、をすっとばして、
1.知った→4.行動しろ!
というものです。
行動しないと変わらないぞ!と。
仕事の上下関係で、結果を急ぐような場合やティーチング型のアプローチが必要な場合はこれが適切なんです。
ところが、自己啓発系でこれを行うと何が起きるか。
「内容の把握がない」のです。
「あのすごい人が入ってるからとにかくこれをやればいいんだ!」となるわけですね。
これ、「他責」なんです。
うまくいかない時には「あの人の言った通りやったのに」と思いたい自分を
「セミナーで、これは自分の責任だから」と教え込まれてる自分が押し殺しにいきます。
結果、自分が心から望む方向の成長がないのです。
そして、何が起きるか。セミナーを転々とする、セミナー難民が生まれます。
「どの先生の言うことを聞いたらいいんだろう」
と、いろんなセミナーを回るんですね。
残念ながら、セミナー産業というのはこういう方で成り立っているそうです。
世の中には情報商材産業というものがあって、
簡単な金儲けの方法を◯万円で販売します!
みたいなものがいっぱい売ってるのですが、
PDFファイルをその金額で買うようになるのですが、
実はそのPDFファイルの開封率って、10%程度だそうです。
しかも、開けない人ほど繰り返し買うそうです。
これは、売ってる側の人から聞いた話なので、間違いない情報です。
セミナー産業も、同じような状態ですね。
まるで病気を治さないお医者さんのように、
一度掴んだクライアントを離さないように、行動だけに駆り立てる。
しかもその時は周りの空気に乗せられて気分が高揚するから、
「なんかできそう」と思ってしまうそうです。
(以上、元セミナー難民談)
情報商材難民も、セミナー難民も、共通点は「他責」です。
つまり、「自責」において「自走」されると困るわけです。
だから僕は自己啓発が好きだし、コーチングが好きなんです。
コーチングは最高の自己啓発、つまり自分で学んで自分で気づいて自分で選んで自分で行動できるようにしていく手法、
だと思っています。
(自己啓発系に対する僕の個人的な意見を書いただけですので、すべてのケースに対して当てはまるわけではありません。ご気分を悪くされた方は悪しからず)