コーチという仕事をしていると、実にいろんなご相談を受けます。
このところ、立て続けに数社の経営者の方からご相談を受けたのは、
「社員がやる気を出してくれない」
という内容のものです。
自分が若い頃はもっと率先して動いて、
結果を出したいという強い気持ちがあって仕事をしてきたから、
今この地位にいることができる。
彼らにも、もっとそういう気持ちを持って、自発的に動いて欲しい。
もっと会社を良くするアイディアを自分で出して欲しい。
といったような相談です。
あなたは、どんな時にやる気がでて、どんな時にやる気を失うでしょうか?
人が確実にやる気を出す一つのポイントは、
「信頼されていると感じること」です。
信頼する上司から、「頼りにしているよ」と一声かけられ、
過干渉になることなく、でも無視することもなく見守ってくれている状態、
こんな状態ってすごく仕事もしやすいし、やる気も出やすいと思いませんか?
誰だって、あーだこーだ言われるとやる気を失ってきてしまうのですが、
それはなぜかというと「信じてもらえてない」と思うからです。
もし、部下のやる気を徹底的に削ぎたかったら、
とにかく信じない。
四六時中逐一全部確認する。
常に監視する。
全てに口出しする。
これを徹底すれば、部下はどんどんやる気をなくしてくれます。
こう大げさにいうと笑い話みたいですが、
実際僕のところに相談に来る経営者の方は、これに近いことをされている方がほとんどです。
なので、この話を苦笑いしながら聞いてくださいます(笑)
じゃあ、どうしたら部下がやる気を出すのかというと、
徹底的に「信頼する」こと。
それは放置や無視ではなくて、見守り信頼するということです。
しかし、実は「部下がやる気をだしてくれない」という経営者の方のほとんどが、
それ以前のところに問題を抱えています。
それは、「部下をどんな色眼鏡で見ているか」です。
これについてはまたの機会にお話ししようと思います。
まずは信頼。これが一番大切です。