昨日のお話の続きになりますが、
仕事を任せるときの任せ方ってすごく大事だと思いませんか?
本当なら、全部自分でできれば気も使わなくていいし、自分で全部把握できるし、
でも、そんな時間もないし、人に頼まないとやってられない。
誰しも忙しいので、そんな状況の方ってたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。
実は、今言った思考がすでに自分の首を絞めてるのですが、それはまたあとでお話しします。
ほとんどの会社では、そういったことで、上司が部下に仕事を任せます。
なので、実際にその仕事をしているのは部下です。
その時にどんな風に仕事を任せているか、が大事になります。
だいたいの上司は部下に「パシり」をさせます。
あそこに行って、あれを取ってこい。これを書け
それをあそこに置け。話を聞いてこい。
などなど。
指示ってそういうものでしょ?
ってあなたは思いますか?
しかし、このスタイルでは部下はいつまでたっても頭を使いません。
よく問題になる「指示待ち人間」って、実は上司が作ってるんです。
つまり、このやり方っていうのは、効率を重視しているようで、
最終的には効率性も効果性も落としていきます。
部下の成長を無視して、常に自分の思う通りに、自分の目の届く範囲でやろうとするからです。
その指示に、どれくらい自分の都合が入っているか、は意識すべきポイントです。
もちろん、人にものをお願いするのだから、自分の都合がそこに入っているのは当たり前です。
でも、何もかも全てを自分と同じようにやってほしい、というスタイルでは、
組織の成長も頭打ちになるでしょう。あなたの仕事以上に優れた仕事が出てくる可能性に蓋をしてしまうのですから。
かといって、
「俺は知らねーから、お前のやりたいように全部やれよ」
というのも、どうでしょう。
大事なのはバランスですね。
そして大事なのは、「自分の望み」や「部下の望み」ではなく、
「わたしたちの望み」ではないでしょうか。
効果性を重視して、完全に任せるということは、
最初の段階では効率がかなり落ちるかもしれません。
だけど、信頼のもとでそれが行われたら、
その組織はどんどん成長していくでしょう。
自分と全く同じ思考、全く同じ習慣、全く同じ行動をする人間がもう一人いたら、どちらかは必要がなくなってしまいますね。