【コーチング】伝わらない日本語を使ってませんか?

日本語って、表現が豊かで、とても芸術的な言語だなって思います。

僕はアートが好きなので、日本語がとても好きです。

曖昧な表現とかもあって、そういうところが面白いところでもあるなーと思います。

 

ただ、それを逆手にとるようなやり方が嫌いです。

例えば「誠に遺憾に思います」と、政治家の方がよく言いますが、

正直意味がわかりません。

これって、ごめんなさい、みたいな意味で使われていることが多いように思うのですが、

調べるとわかりますが、そもそも「遺憾」に「謝罪」を表現する意味はないんです。

遺憾っていうのは、残念だとか、そういう意味です。

 

つまり、自分の汚職が発覚したりなんかして、

「誠に遺憾に思います」

なんていう言葉は

「そうですかー、そんなことがあったんですかー、そりゃ残念ですねー」

という意味しかないんですね。

 

あと、「慚愧の念に堪えない」っていう言葉。

これもごめんなさいっていう意味じゃなくて、

「はずかしいっす」っていう意味です。

 

自分が悪いことしておいて、

「残念っす」「はずかしいっす」って、どうなんでしょうね。

それなら、

「ごめんなさい」

って言える政治家の方がよっぽど好感度上がると思うんですが。

 

あと、

「痛恨の極み」っていう表現。

そんな、ドラクエじゃないんだから。

だったら、

「すごく、辛い。残念でならない。」

そういう気持ちをまっすぐ言葉にした方が、国民には伝わるんじゃないかと思うんですよね。

 

で、そういう言葉って政治家だけが使ってるのかというと、そうじゃなくて、

僕は一般的にもたまに使われてるけど、どうも気になる表現っていうのがあって、

それは、

「嘘ではない」

という表現です。

 

「嘘ではない」

「嘘は言ってない」

という表現って、

何か正直じゃないものがあることを前提にしているように思うんですね。

 

僕はその言葉を使ったことがないのかっていうと、やっぱりあります。

そういう時って、

何かをごまかそうとしていたりとか、そういう時です。

つまり、

きっとあんまりいい言葉じゃないんですね。

 

人間は言葉を操り、言葉によって物事を認識しています。

だから、どんな言葉でそれを表現するか、とか、

どんな気持ちを言葉にしようとしているのか、というのはとても大事ですね。

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