動物の心を表現するには言葉はいらないけど、
人間の心を表現しようと思ったら言葉は必要、
というところまで前回お話ししました。
さて、それでは、実際に言葉と心ではどちらが大切か、
ということなのですが、
実際には心なんじゃないかと思います。
というより、比べるものではないと思うんですよね。
ですが、
その1で言った通り、人間関係において、
という前提があります。
この場合、
人がどんなに心に思っていることがあっても、
それを言葉にしなくては相手には伝わらないですし、
その心を、間違った形で言葉にしてしまったら、
やはり相手には伝わらないですし、
それを伝えようとする時点で、
自分の心をある程度自分が言葉にすることができなければ、
その心は自分で正確に捉えることもできないのです。
つまり、心は心として非言語な状態で存在するかもしれませんが、
それを心以外に出そうとした時に、必ず言葉が必要で、
その言葉のありようが、相手にとっては心のありようになります。
だから、
人間関係においては、心よりも言葉が大事、
という表現になったのかなー、
と思いました。