こちらは僕のメンターコーチから投げかけられた「黄金の質問」です。
(僕のメンターコーチ、馬場コーチと言いますが、黄金の、とか好きなんです)
「あなたは今週、何人からムカつくことを言われましたか?」
ムカつくことなんて、言われたくないですよね。
ましてやその人数を数えるなんて、ストレスになりそうです。
僕はかつて、喜怒哀楽の怒は捨てるべきものと考えていたので、
怒らないように怒らないようにとしてきました。
でも、ムカつくときはムカつくんですよね。
今も、
「中野さんってどうしたら怒るんですか?」
なんて聞かれることはあるんですが、
僕にも怒るときはあるし、ただその時に怒りをあらわにして怒鳴り散らしたりあばれたりはしないというだけです。
周りから見たらわからないのかもしれませんね。
かつて喜怒哀楽の怒を捨てていた時というのは、
何があってもニコニコしていようと思っていました。
怒ってはいけない、怒ってはいけない、そんな風に自分の感情を押し殺していました。
だけど、自分の感情のもっと手前にある「捉え方」の部分は全然変わっていなかったんですよね。
だから、自分の心に無理がかかっていました。
怒ってしまった時、ムカついてしまった時は、
まず自分がそういう感情を抱いたということを認めることが大事なんですね。
それで、ムカつくことを言ってくれる人が周りにいるっていうのは、結構大事なことです。
もちろん、意地悪で言ってくる人も中にはいるかもしれませんが、
でも、自分が「ムカつく」と思うようなことを言ってくれる人っていうのは、
基本本音で話してくれている人です。
そもそも、なんで「ムカつく」のか考えてみてください。
多分、痛いところを突かれたからじゃないでしょうか?
自分が思い上がっている時、自分がつけあがってきた時、
「ムカつく」ことを言ってくれる人の存在は大事だし、
小さなことでも「ムカ」って思わせてもらえた数を数えられるということは、
自分の課題を数えられるということだから、
それだけののびしろを得たことになる、ということになりますね。