僕は、苦労して手に入れたものを簡単に手放せることが大事だと思っています。
それはなんのためかというと、自分の目的のためです。
目的を全うするために目標があり、
目標を達成するために手段があります。
目標を達成しようとするとき、人は大変な苦労を伴います。
しかし、その目標が間違って定められていたものだとしたらどうでしょう。
本来の目的にかなわない目標を設定してしまっていて、
しかもそこまでにかなりの労力を払ってきてしまった場合。
しかし、それをそのまま続けていても、自分の人生の目的を全うできないと気付いた時。
人は、投資したものの勝率を高く見積もる性質があります
以前、競馬のお話をしましたが、
ある馬の馬券を買うと、それを買う前よりもその勝率を高く見積もりがちなのです。
ある保険屋さんと話をしたのですが、
明らかに損する保険に入っていても、その人はその保険をなかなか変更したがらないそうです。
なぜなら、明らかに損とわかっていても、すでにいくらか投資してしまっているからです。
明らかに損とわかっていても、まだなお勝率を高く見積もっているのです。
目標への労力も同じ。
その目標に対して労力を使えば使うほど、
それで幸せになれると思う勝率を高く見積もるのです。
だからこそ、本来の目的に対して視界を曇らせることなく、
再確認することが必要なのだと思います。
その目標、本当に人生の目的にかなった目標ですか?
目的と目標が、逆転していませんか?