自分の伝えたいことがうまく相手に伝わらなくて困ったことはありませんか?
そんな時、このお話を思い出してください。
僕が見ている青と、あなたが見ている青は、同じ色ですか?
これを、同じ色を見ていると証明する方法は、
おそらく世の中にまだないと思います。
昨日の話ともリンクするのですが、
人間誰しも、自分のオリジナルなフィルターを持っています。
色眼鏡、ということです。
僕ももちろんこのフィルターを持っているし、
持っていてはいけない、というものでもありません。
持たざるを得ないのです。
なぜなら、脳は感覚器官を使って外の情報を受信するからです。
そして、この感覚も経験によって、フィルターが形成されていくので、
AさんとBさんの脳まで届く情報が全く同じだったとしても、
AさんとBさんは違うものを見ることになる可能性が非常に高いのです。
それで、僕はこの事実をもって何を伝えたいのかというと、
「みんな誰しも自分のフィルターを持っている」ということを知っていることが大事、
ということです。
例えば、言葉のコミュニケーションにおいても、
みんな定義が曖昧な言葉を会話で使います。
たとえば、
愛とか。
定義が曖昧で、しかも誰しもがその人オリジナルの「なんとなく辞書」に「なんとなく定義」されているのです。
そしてさらに厄介なことに、「相手も当然同じように認識しているだろう」という思い込みまで付いてきます。
だから、
「愛してるって言ったじゃない!」
「愛してるって言ってるじゃんか!」
「あなたのは愛じゃない!」
みたいな、よくわからない喧嘩が起きたりします。
言葉の解釈っていうのも、フィルターがかかっているんですね。
だから、誰しもフィルターを持っていて当たり前で、みんながみんなのオリジナルのフィルターを持っている、
ということを前提に持っていることが大事なのです。