【め】メモの話

僕はとても記憶力が悪い。

 

なんというか、覚えていなくてもいいようなことを覚えていて、

覚えているべきであろうことを忘れてしまう。

 

忘れるというか、

そんなできごとあったか、くらいに記憶に残っていないことが多い。

 

だから、メモを取るようにしておく。

 

だけど、

紙のメモだとだめだ。

 

なぜなら、

そのメモ用紙がどこにあるのか忘れてしまうし

そのメモを取るためのペンがどこにあるのかも忘れてしまうし、

そうやってメモ用紙とペンを探しているうちに、

何をメモしようとしたのか忘れてしまうからだ。

 

だからメモはデジタルデバイスでするようにしている。

つまり、スマホやパソコンだ。

 

今だってこれを書きながら、

この続きに書こうとしていたことを忘れてフリーズしていた。

全く困ったものだ。

 

メモというのは本当は手で書いたほうがいいらしい。

 

というのも、

スマホやパソコンでメモを取るのと、

紙とペンでメモをするのとでは、

指先から入ってくる刺激や使われる脳が違うので、

記憶への定着がよくなるらしいのだ。

 

が、

紙とペンを探しているうちに、

そもそも何をメモしようとしたのかを忘れてしまう。

 

それだけじゃない。

せっかくメモしても、

メモ用紙そのものをなくしてしまう。

 

そしてそのメモを見返さないといけないということは、

そもそも記憶にも定着されていない。

だからやっぱりデジタルデバイスでメモを取るしかなくなってしまう。

 

最近だと、スマホとパソコンのメモ機能が同期してるから、

とても便利だなーと思う。

 

これが同期されていないと、

「あれ、スマホでメモしたんだっけな」

「あれ、パソコンでメモしたんだっけな」

とわからなくなってしまう。

 

だがその反面、

同期されるということは、

メモがそこに一極集中するということだ。

 

となると、

たくさんのメモの中から必要なメモを探すのにまた手間取る。

手間取っているうちに、何を探していたのかを忘れる。

 

みなさん機能的なアドバイスをくれる。

 

「中野さん、それはタグづけをすればいいんですよ」

「検索すればいいんですよ」

等々。

 

だが、

便利な機能を使えば使うほど、

目的としているメモが行方不明になっていく。

 

だから今のところは、

デジタルデバイスで同期、

それ以上の機能は使わない、

というのが一番いいんじゃないかと思っている。

 

この忘れっぽさには困ることもあるけど、

助かるといか、嬉しいこともある。

 

先ほどもあったのだが、

何となく過去のメモを見返していたら、

「え、このアイディアめちゃくちゃいいじゃん!全く覚えてないけど!」

みたいなものが出てきた。

 

過去の自分が一生懸命考えたものなのだろう。

僕からすると、

「おーすげー!これ思いついた人天才!」

ってなるわけで。

 

忘れっぽいっていうのも、良いところもあるように思う。

 

というか、ここまで書いて思ったのだけど、

このネタ、前に別のエッセイで書いたかも。

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