突然だけど、木が好きです。
街路樹の木も好きだし、神社にそびえたっている樹齢何百年、みたいな木を眺めたりするのも好きです。
木を見ていると、不思議なことがいっぱいあります。
なぜこの葉っぱはこの形になったんだろう。
なぜ表面はこんなにゴツゴツしているんだろう。
なぜこんなゴツゴツした表面から若い芽が出てくるんだろう。
なぜみんな上の方に芽を出しているのに、この芽だけこんなに低いところから生えてるんだろう。
あんなに高いところまで、どうやって水を吸い上げているんだろう。
なぜ同じような時期にみんなで花を咲かせて、同じような時期に散るんだろう。
他にもたくさん。
僕は、世界はバランスでできていると思っています。
それと同時に、日々瞬間瞬間に、
バランスを崩そうとする力と、バランスを取り戻そうとする力が働いて、
そうやってバランスを取り合っているんじゃないか、と考えています。
難しいことはよくわからないけど、
ビッグバンの時に大きくバランスが崩れて、大きな波が生まれて、
そこで崩れたバランスを取り戻すために宇宙が発展して、
僕たちはその大きな波の中にある小さな波の中にある、もっと小さな波の中にあるさざなみのような存在なのかな、とか。
そして、木々はそういうバランスを取るということを、
一度の命で何百年も続けられる存在なんじゃないかな、
なんてことを考えるわけです。
だから、
必要だから花が咲いて、
必要だから葉が芽吹き、
必要だからあんな変なところから枝が生えたりする。
必要だから表面がゴツゴツする。
木は、静止しているからそれを見て取りやすいんですよね。
すごいですよね。
元々は小さな種なんですよ。
それが何百年も生きて、何十メートルにも育つ。
それだけでなく、他に生命を分け与えたりする。
きっと、ものすごく大きなエネルギーの塊なんじゃないかなぁ。
だから、巨木があると、僕はよく触りにいきます。
木の地肌に触れると、なんとなく肩がふっと軽くなったり、
自分の中にあるノイズのようなものがストンと落ちたりするんですよね。
なんでなのかはわからないけれど。
そんなこんなで、木が好きです。