前回は、
ターゲットにとって、新しい価値ある意味を設定することがコンセプトメイキングなんですよ、
というお話をして終わりました。
ここがきちんと腑に落ちると、
「コンセプトを考えるというのが、何を考えることなのか」
ということがすっきりと分かるようになってきます。
コンセプトを考えるというのは、
あなたが提供できることが、
お客さんにとってどんな意味があるのかを、
お客さんが「価値がある」と思うように言語化すること、
なんです。
これができるかできないかで、
ビジネスの売れる売れないが全く変わってきます。
特に、
僕のような形のない商品を扱う人たちというのは、
説明が全てです。
つまり、言葉が全てということです。
どんな言葉を選び、
どんなふうに伝えるのか。
全てはそれ次第になってきます。
例えば、
「コーチングをやってますよ」
とどんなに言っても、
コーチングがなんだかわからない人には伝わらないですよね?
また、
コーチングとはどういうものなのかを知っている人に、
「実は自分もコーチングをやってるんですよ」
と言っても、
「ふーん、そうなんだ」
で終わってしまいます。
それはなぜなのかというと、
「自分もコーチングをやってるんですよ」
と言われても、
言われた相手は、その人からコーチングを受ける理由がないからです。
理由がない、というのはつまり、
受ける意味や価値がわからない状態だから、
ということです。
これは、
「コーチングには価値がない」
と言ってるのではありません。
そうではなくて、
その人のコーチングがどんなに良いものでも、
それを受ける意味に価値を感じられなければ、
そのコーチングを受ける理由がない、
ということです。
もし相手がいい人だったら、
「ふーん、コーチングやってるんだ。どんなコーチングやってるの?」
なんてことを聞いてもらえるかもしれません。
それに対して、コーチングの一般的な説明をしたらどうなるでしょうか?
「質問や傾聴をすることで、クライアントさんの目標達成を支援するんですよ」
みたいな感じで。
相手がコーチングのことをある程度知っていたら、
「ふーん、なるほどね、コーチングだね」
って思いますよね。
だけど、
やっぱりそれを受ける意味、それを受ける価値を、
感じることはできないわけです。
さて、それはなぜなのか。
コンセプトが設定されていないからです。
コンセプト設定するというのは、
ターゲットにとって、新しい価値ある意味を設定すること、
と冒頭で伝えましたよね。
自分のコーチングを受けることにどんな「今までになかった意味」があって、
それが相手にとってどんな「新たな価値」になるのか、
それが伝わる言葉がなければ、
「あなたからコーチングを受けます」
とはならないわけです。
コーチングコーチングと言っていますが、
これはコンサルでもカウンセリングでも、
ヘアカットでもネイルでも、
なんでも同じです。
「価値のある新たな意味」
これが必要になります。
これがきちんと設定されていて、
お客さんにきちんと伝われば、
そのお客さんは喜んであなたのサービスを購入してくれるようになります。
では、どうしたらそんなコンセプトを考えられるようになるのか。
これは、あるテンプレートを使うと考えやすくなります。
それはどんなテンプレートなのかというと、
「しかし、そこで、つまり」
のテンプレートです。
このテンプレート、気になりませんか?
気になりますよね?
また次回お伝えします(笑)