【さ】さー、の話

卓球における「さー」という言葉をめぐる難解なクエスチョンと矛盾。そしてエスプリとペーソスにあなたは驚愕する。

 

僕は卓球が好きだ。

週に5〜6くらいやってる。

 

すると、卓球をやってない人から時々、

「さーって言うんでしょ?」

と聞かれることがある。

 

正直に言おう。

 

言う。

 

さーって言うよ。

 

だけど、ここには大きな誤解があるので、今日はそれを訂正していこうと思う。

 

どこに誤解があるのか。

 

それは、

「さー」

という声を出す場面だ。

 

この誤解は恐らく、福原愛ちゃんがテレビにたくさん出るようになって広まったものだと思う。

この頃から広まったのは恐らく、

「点を取ったら『さー!!』と叫ぶ」

みたいな認識ではないだろうか。

 

実際には、

点を取った時に「さー!!」という人はいる。

 

それどころか、

「さー!さー!さー!」

という人もいる。

横浜あたりの女性に多い。

 

これについては、

「ちょれい!」

というのもあるが、それは【ち】の時に書く、かも、しれない。多分書かない。

 

確かに点を取った時に「さー!」っていう人もいるし、

愛ちゃんも確かに、得点時に「さー!」と言っている。

だけど、実はこれが日本の全卓球プレーヤーの中では、かなり少数派なのだ。

 

つまり、

当時話題になっていた愛ちゃんが、得点をした時に「さー!」と言っていたから、

多くの人が、卓球では得点した時に「さー!」と言うものなのだな、と誤解したし、

実際に卓球では「さー」という場面があるのだが、実はそれは得点した時ではない、

ということを言いたいのだ。

 

では、多くの卓球人は、いつ「さー」を言うのか。

 

それは、

・自分、または相手がサーブを出す前

だ。

 

これについては、当事者以外は全然意味がわからないと思う。

 

構えに入ったら、

「さー」とか「さっ」とか言ったりするのだ。

 

だけど、少なとも日本で卓球をする人ならば、

「さー」とか「さっ」という言葉を発する場面は、

得点時よりも「自分、または相手がサーブを出す前」の方が一般的なのだ。

 

つまり、構えに入ってから、ボールが動き出すまでの間。

その、サーバーもレシーバーも動作が静止した時に、

「さー」

という言葉を発する。

 

さて、

ここにさらに困ったことがある。

 

それは、

「さー」

と言っている当事者たちも、いったいなぜそれを言っているのか、実はよく分かっていないということだ。

 

なんだかわからないけど、とにかく構えたら「さー」と言うものなのだ。

 

この、卓球人ですら説明できないことがらを、

卓球をしていない一般の人に、どう伝えたら納得してもらえるだろう。

 

それならば、

愛ちゃんよろしく得点時に「さー!」と言う方が、

よっぽど納得がいく。

 

「なるほどね、よっしゃー!みたいなものね」

と。

 

でも、分かってほしい。

 

多くの卓球人にとっては、

「さー」は得点時ではなく、構えた時に発する言葉なんです。

よくわかんないけど「さー」って言うんです。

その方が調子が出るんです。

 

でも、

得点時に「さー!」って言う人も、実際いるんです。

あーーーーーややこしい。

 

構えた時に「さー」とか「さっ」って言うの、誰が始めたのか、どういう理由なのか、

知ってる人がいたら教えてください。

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