手がでかい。
僕は手がでかい。
手がでかいってだけで、そんなにいいことはない。
手がでかい分、足もでかい。
足がでかい方が不便かもしれない。
何せ靴のサイズがない。
メーカーにもよるけど、29〜30センチくらいの靴が必要になる。
卓球のシューズだと、これがなかなかない。
ミズノのシューズがほしいな、と思っても、そのサイズは国内にはなかったりする。
だから仕方なく、ミズノの海外製品を扱っているお店に注文して、
ドイツから輸入して履いてる。
日本のミズノのシューズを、ドイツから輸入。
なんとバカバカしいことか。
もちろんその分かなり高くなる。
足がデカくていいことなんて、たぶんない。
手はどうだろう。
手がでかくて困ることっていうのはパッと思いつかない。
手袋とかもあんまりしないしなぁ。
手がデカくていいことってなんだろう。
単純に、よく人に驚かれるということはある。
あ、もしかしたらピアノなんか弾くのにはいいのかもしれない。
ラフマニノフって、めちゃくちゃ手が大きかったっていうし。
ただし僕はピアノは弾けない。
僕が過去に弾いていた楽器といったらギターなのだけど、
ギターを弾いててての大きさが役に立ったという感じはあまりなかったな。
本当はきっと手の大きさがアドバンテージになるんだろうけど、
きっと僕の指の関節は結構硬いと思う。
だから、僕よりも手が小さい人が押さえられるコードを、
僕は押さえられない、みたいなことはよくよくあった。
ライブハウスでアルバイトをしていた時に、
宇宙人という異名のあるジャズギタリストがいた。
ものすごく良くお酒を飲む人で、
酔拳ギタリスト、なんて呼ばれていた。
その人は僕よりもかなり小柄で、手も小さかった。
手のサイズなんか、僕の半分くらいだったかもしれない。
だけど、手の関節が柔らかいのかなんなのか、
信じられないコードをさっささっさと押さえられる。
小指なんかが、横にほぼ直角にぴっと出てくる。
これはとてもじゃないけど真似できない。
さすがは宇宙人。
なんてことを思っていた。
て、だから手の話って安直すぎたな、とか、
初っ端から足の話になってるじゃん、とか、
もうこれ以上話が膨らまないなぁ、とか、
そんなことを考えていたところに、
息子をお風呂に入れるように、という指令が飛びました。
昨夜うちの息子はお出かけの途中で寝てしまい、
そのまま夜も起きなかったので、お風呂に入れずに寝かせてしまったのです。
息子の体を洗いながら、
お風呂で一緒に遊びながら、
ああ、手がデカくてよかったな、と思いました。
そのうち、
「パパのおっきい手が好き」
とか言ってくれるのだろうか。