寝るのが好きだ。
僕はとにかくよく寝る。
できれば毎日昼寝したい。
実際ほぼ毎日昼寝している。
仕事のスタイル上、ほぼほぼ毎日家で仕事をしているのだけど、
そうするといつだってベッドが目と鼻の先だ。
だから、
ちょっとでも眠いなと思ったらすぐに寝る。
眠いまま仕事を続けるより、
ちょっと寝てから仕事をした方が絶対に効率が良いと思うからだ。
だけどこれが厄介だ。
15分くらい昼寝しよう、と思ってベッドに行ったが最後、
最低限1時間は寝る。
下手すれば3時間寝る。
結果、その日の予定がどんどん押していく。
こんなことを、毎日のように繰り返している。
だけど、僕は昼寝をやめない。
好きだからだ。
辞める予定もない。
「夜もっとしっかり寝たら昼間眠くならないんじゃない?」
と言われたこともある。
そして試したこともある。
というか、僕は日常的に夜は7時間くらいは寝ている。
だから十分に寝ている方だと思うのだ。
だけど、やっぱり昼間は眠くなる。
いや、もしかしたら眠くなんてなっていないかもしれない。
もうただただ習慣になっているだけのような気もしてきた。
ただ、夜の睡眠の質はそこまで高くないようにも思う。
というのも、晩酌が欠かせないからだ。
今、
「ばんしゃくがかかせないからだ」
と入力して変換したところ、
「晩酌が欠かせない体」
と変換された。
間違いないと思った。
コロナが流行っていろいろ自粛ムードになった時に、
「中野さんは何か自粛しているものはある?」
と聞かれて真っ先に、
「休肝日を自粛しています」
と答えたくらいだ。
お酒を飲んで寝るのは、睡眠の質的にはよくないらしい。
時々、飲みながらいつの間にか寝てしまうことがある。
あれは、体としては寝ているのではなく気絶しているらしい。
まあでも、僕としては気絶だろうが睡眠だろうがどっちでもいい。
とにかく寝るのが好きなんだ。
ある程度晩酌をして、眠くなってきたなと思ったら、
寝酒を用意する。
その寝酒を寝室に持ち込み、
ベッドに座ってランタンを薄暗くつけて、
本を読みながらちびちび飲み、
これ以上起きていられないと思ったら寝る。
大体毎晩こんな夜を過ごしている。
最近では2歳の息子が夜中に寝言で爆笑し始めたり、
夜中に寝ぼけて寝室を脱走したりするから、
それで起こされたりする。
そんな息子にもう一度寝てもらい、
僕もまた寝る。
息子の朝は早い。
勝手に起きて、寝室のドアを開けたり閉めたりして遊び始める。
僕と奥さんはそれを無視して寝続けようとする。
だけど息子はそれを許さず、
奥さんの髪を引っ張り、顔をはたき、頭を撫でているかと思いきやその頭をまたはたき、
奥さんは根負けして起きることになる。
僕は寝ぼけながらそれを見守り、
寝室から出ていく奥さんと息子を見送り、
また寝る。
寝るのだ。
だって眠いから。
それから1時間くらいまた寝て、
ついに僕は目覚める。
朝である。
寝室のカーテンを開け、窓をあけ、朝の空気を取り込む。
深深深呼吸。
寝室から抜け出すと、奥さんが息子に朝ごはんをあげている。
もう食べ始めているのだ。
しょうがない。僕が起きるのが遅いんだから。
そんな毎日なのだから、夜の睡眠はもう十分に取れているはずなのだ。
が、やっぱり昼寝をする。
これを書いている今だって昼寝から起きたばかりだ。
今日はこれから卓球の練習をする。
練習後に飲むお酒は美味しい。
また晩酌をし、寝酒をし、寝るのだ。
なぜなら、
「晩酌が欠かせない体」
。