沖縄が好きだ、という話は何度もしたと思う。
年に2〜3回は行くし、本当はもっと行きたいし、
なんなら2拠点生活にして、半分は沖縄に住んでもいいかも、
くらいに思ってる。
沖縄の何が好きなのかと言われると、
やっぱり海なのだ。
かといって、海に入るわけでもなく、
ただ眺めてる。
アクティビティーみたいなこともあんまりやらないし、
観光地にもほとんどいかない。
ちょっと高級なホテルから、
「オーシャンビューーーーー」
とか言ってるのが好きなのだ。
あとは、
波の音を聞きながら、
仕事をしたり本を読んだり。
そんなことをしてるのが好きなのだ。
だから、
よくよく考えてみると、
海が綺麗でオーシャンビューなら、
沖縄じゃなくてもいいんじゃないか、
という気すらしてくるし、
なんなら、
沖縄以外でそういう海を見ていられる場所があって、
それが沖縄より気軽に行けるというならば、
そっちでもいいんじゃないか、くらいに思ってる。
そして、
きちんと探せばそういうところがきちんとある、はずだ。
だけど、
それを探す気にはなれない。
なぜか。
それが見つかったとしても、
そこにはあるものがないからだ。
それは、
「ソーキそば」
だ。
ちなみに、
絶対にソーキそばでなければいけないというわけではなく、
いわゆる沖縄そばとか八重山そばの類だったら全部好きなのだが、
今回「そ」がお題だったので、
ソーキそばとさせてもらった。
数年前まで沖縄そばとソーキそばの違いがよくわかっていなかった、
というのは墓場まで持っていく秘密の一つだ。
ともかく、
僕が沖縄にいく大きなモチベーションの一つがソーキそばだ。
沖縄に着いたら、とにかくソーキそばを食べたい。
三食ソーキそばでも全然いい。
前に行って美味しかったお店。
人から美味しいと聞いたお店。
ネットで調べたお店。
ドライブしてたらたまたま見つけたお店。
とにかくいろんな沖縄そば屋さんにいって食す。
味の違いなんて、実際そんなにわかってないかもしれない。
でも、
「さっき行ったあのお店とはこういうところが違う」
とか
「このお店のコーレーグースめちゃくちゃ辛いね」
とか
「ソーキがでかいね」
とか言いながら食べてるのが楽しいのだ。
なんか、
すごく「沖縄してるな!」と思えるのだ。
お店の雰囲気もいろいろあって楽しい。
観光客対応で作られてるお店もあるし、
自然の雰囲気をたくさん残した「木の家」みたいなお店もあるし、
ほったて小屋みたいなお店もあるし、
もうずっと昔からやってるんだろうな、というお店もある。
そしてそのどれもが、
いろいろな形で沖縄を感じさせてくれる。
特に変わったものがある必要はない。
定番メニューがあって、
コーレーグースがあって、
じゅーしーがあればそれでいい。
そばを食べ終わったら、
レンゲでじゅーしーをすくって、
それを残ったつゆにひたして食べる。
そんなことをやってる時も、
あー、沖縄してるなー、
なんて思うのだ。
不思議と東京では沖縄料理屋さんにあんまりいかない。
いけばソーキそばが食べれるってわかってるのに。
そこはやっぱり、
沖縄の空気の中で食べたいんだろうな、
と思う。