アイディアとコンセプトの違いは○○○○の有無

今日も一緒に、コンセプトについて勉強していきましょう!

勉強って、大人になってからの方が楽しいですよねー!
って、中卒の僕が言うのもなんですが(笑)

前回は、コンセプトとキャッチコピーの違いについてお伝えしましたね。

こちらにもたくさんのお声が届いていて、やっぱり、

「キャッチコピーとコンセプトを完全に混同していました」

というお声が非常に多かったですね。

中には、

「コンサルからコンセプト=キャッチコピーと教わっていました」

なんていう方もいて。。。

いやそりゃダメだろと(苦笑)

前回もお伝えした通り、
コンセプトというのは、モノやコトのもととなる言葉です。

それに対してキャッチコピーというのは、
そのコンセプトをもとにして生まれたモノやコトを魅力的に伝える言葉のことです。

コンセプトは商品の前にあり、
キャッチコピーは商品の後にある、
ということです。

これをごちゃごちゃにしてたら、
考えられるものも考えられなくなってしまいます。

それじゃ商品も作れないし、売れるものも売れなくなってしまう、ということです。

では今日のテーマ。

アイディアとコンセプトは何が違うと思いますか?

キャッチコピーの時は、商品(モノやコト)の前なのか後なのか、でしたが、
アイディアとコンセプトは、どちらもモノやコトよりも前な感じがしますよね?

では何が違うのか。

アイディアというのは、
コンセプトよりももっと前にある、着想、思いつき、ひらめきのことです。

なので、
アイディアがもとになってコンセプトが生み出されます。

「それなら、アイディアをもとにして商品を作っちゃったらいいのに」
と思うかもしれませんが、
多くの人がそれをやって失敗します。

自分にとってのひらめきであるアイディアが、
そのまま「お客さんがお金を払う理由」になるとは限らないからです。

アイディアとコンセプトの違いとは
「顧客視点があるかどうか」
です。

アイディアというのは、
「これビジネスになるかも!」
「こういうの作ったら喜ばれるかも!」
みたいなひらめきです。

もちろん、ビジネスというのはみんなここからスタートします。

でも、これをコンセプト化していかないと、
売れるビジネスにはならないんです。

コンセプト化するというのはどういうことかというと、

「これは、お客さんにとって、どんな新しい意味があるだろうか?」
「その意味は、お客さんにとって価値があるものだろうか?」

つまり、

「他ではなく自分のアイディアにお客さんがお金を払ってくれる理由」
が必要になります。

それがコンセプトです。

例えばスターバックスの元CEOであるハワードシュルツは、
当初「イタリアのカフェ文化をアメリカに持ち込みたい」と考えていました。
これはアイディアです。

もちろん、そのままそれをすることも可能だったでしょう。
でも、実際それだけでビジネスをスタートしてしまったらどうなっていたか。

より高品質なイタリアのコーヒーを持ち込むライバルや
より低価格な同じようなコーヒーを販売するライバルに負けてしまい、
今のような成長は遂げていなかったはずです。

では、ハワードシュルツの「イタリアのカフェ文化をアメリカに持ち込みたい」というアイディアは、
どのようにコンセプト化されていったのか。

それが「第3の場所」というコンセプトです。

お客さんにとっての第1の場所である家と、第2の場所である職場の行き来の中に、
お客さんにとっての第3の場所としてスターバックスを置くことで、
お客さんがゆったりとリラックスできる場所を作る。

こんなふうに「顧客目線」を入れていき、
お客さんにとって「スターバックスが存在する意味」を新たに設定したんです。

だからスタバはよそより高くても、お客さんが集まります。
コーヒーやフラペチーノを買いに来てるのではなく、
スタバを体感しに来ているからです。

コーヒーであることに意味があるのではなく、
スタバであることに意味がある、ということです。

おきゃくさんにそういうふうに思ってもらい、
「選ばれる価値」を生み出すこと。

これが「コンセプトを作る」ということです。

アイディアとコンセプトの違い、わかりましたか?

 

 

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