「そもそも、いつか、そのために」のテンプレート

今日もコンセプトメイキングについてお伝えしていきますね!

前回はコンセプトを考える時に便利な、
「しかし、そこで、つまり」のテンプレートのお話をさせていただきました。

「ターゲットはこんな状態だ(悩み等)」
  しかし
「世の中(にある競合商品)は、ここが足りていない」
  そこで
「私はこういうものを提供することにした」
  つまり
「それはターゲットにとってこういうものだ」

というテンプレートです。

スターバックスを例に挙げると、

「都市で忙しく働く人は、家と会社を行き来するだけの疲弊した毎日を送っている」
  しかし
「都市にはゆったりとくつろげるスペースがありません」
  そこで
「私たちは、上質なコーヒーとゆったりとしたスペースでくつろいでもらえる場所と時間を提供することにします」
  つまり
「それはターゲットにとって、第3の場所と言えるお店だ」

という感じになりましたね。

これは非常に便利で有効なテンプレートなのですが、
このテンプレートで考えようとすると、うまくいかない人もいます。

それは、
「ターゲットがまだ定まっていない人」
です。

僕のメルマガ読者さんの中にも、こういう方は結構たくさんいらっしゃいます。

よくいただくご相談も、
「コンセプトがうまく作れません」
というご相談が多いのですが、
そのお話を深掘りしていくと、
「ターゲットが定りません」
という方はとても多いです。

なので今日は、もう一段階手前から、ターゲットも見出しやすくなるような、
もう一つのコンセプトメイキングテンプレートについてお伝えします。

それはどんなテンプレートなのかというと、

「そもそも、いつか、そのために」

というテンプレートです。

これはどんなふうに使うのかというと、

 そもそも
「私はこんなことを考えている」

 そしていつか
「こういう未来を実現したい」

 そのために
「こういうことをしていく」

という感じで使います。

実はこのテンプレートは、本来の使い方で使おうとすると、
非常にレベルの高いテンプレートになります。

本来の使い方というのは、
・そもそも私にはこんな使命がある(ミッション)
・そしていつかこういう未来を実現したい(ヴィジョン)
・そのために今こういうことをする(コンセプト)

ミッションというのは社会的使命。
ヴィジョンというのは理想の未来。

例えば桃太郎だと、

・そもそも私には、村の平和と安全を守るという使命がある
・そしていつか、鬼を退治してみんなが安心して暮らせる未来を目指す
・そのために今、桃太郎、犬、猿、雉の違いを活かして力を合わせて戦う

桃太郎の場合だと、
「違いを活かして力をあわせる」
というのがコンセプトになりそうですね。

ただ、
ミッションとかヴィジョンとか言われても、
なんだかちょっとたいそうな話になって難しい、
と感じる人も多いです。

そういうことを考えたことがある人の方が少ないですからね。

だからとりあえず考えてみてほしいのは、
できるできないは置いておいて、
「そもそも何がしたかったのか」
「そしてどういう未来にしたいのか」
ということなんです。

今できることで考える必要は全くないです。
今自分にできることで考えようとすると、
その場から成長しない発想になってしまいます。

それよりも、
今の自分にはちょっと難しいようなことで考えた方がいいです。

今できなくてもいいから、
・そもそも自分はどんなビジネスができたらいいと考えているのか、どんなことをしてみたいのか
・そしていつか、そのビジネスと関わった人たちとどんなふうになれたら嬉しいのか
・そのために、今できるようになるべきことはなんなのか

こんなふうに考えてみてください。

そしてそこまで考えたら、
「では、これってどんな人が喜んでくれるものなんだろうか?」
と考えてみてください。

そうするとターゲットが見出しやすくなります。

そこまできたら前回の、
「しかし、そこで、つまり」のテンプレート
に戻ってみてください。

だいぶコンセプトメイキングがしやすくなるはずです。

ということで今回は以上となります。

 

 

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